日本以外ってあんまり生卵を食べる文化が無く、サルモネラ菌云々で生卵に挑戦する人は少ないと思います。自爆行為ですね(笑)
今日は生卵を食べたい人向けに、アメリカでも食べられる生卵の見分け方と、注意点を紹介したいと思います。
って、僕はたまにはTKG(卵かけご飯)を食べたい!ってなります。
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なんでアメリカの生卵は危険?
生で食べられる卵の前に、ちょっとアメリカの生卵事情について紹介します。
殺菌処理はされていない
ご存知かと思いますが、卵にはサルモネラ菌がいます(他にも菌はいるようですが、主に悪さをする菌はサルモネラ菌のようです)。そして、日本の卵はこのサルモネラ菌は殺菌されているのが当たり前です。
しかし、熱で殺菌できるこのサルモネラ菌は「卵は熱を加えて調理する」のが当たり前のアメリカではほとんどの卵が殺菌処理されていません。
って、アメリカの卵の賞味期限がやたら長いのも、熱を加えて調理するのが前提なので日本より長くなっているんです。
食べたらどうなる?
食中毒を経験した事がなかった20代前半の僕はウェーイ!と全然平気で食べていました。 が、食べないほうが良いと思います(笑)今思うとちょっとぞっとします。
食中毒は本気でやばいです。
って、ま、厚生労働省の成田空港検疫所のウェブでは卵の食中毒は比較的軽い食中毒って書いてありましたが。。。
ちなみに僕は結構なんでも食べれちゃう(食べちゃう)んですが、過去2回ほど1週間ぐらい完全にダウンする食中毒にかかっています(サルモネラじゃないです)。
食中毒は数日間にわたり極めて高い苦痛レベルを味あうので、そのリスクを考えると今は怖くて殺菌処理されていない生卵は食べたいと思いません。
で、生卵を食べる
さて、とは言えアメリカでも殺菌されていて生で食べられる卵も販売されています。
生で食べるPasteurized Eggs
生で食べられる卵は「Pasteurized Eggs(パスチャライズド・エッグ)」と呼ばれており、Pasteurizedとは低温殺菌の事です。
一般的に、Pasteurized Eggsは生でも食べれる卵という認知があります。
しかし、厳密に言うとPasteurized Eggsとは低温殺菌の処理をしている卵であって、サルモネラ菌が全くいないと保証された卵ではありません。パッケージにも「Reduce the Risk of Salmonella(サルモネラのリスクを減らす)」って書いてあります。
って、ま、僕はこの2年間ぐらいでPasteurizedの卵であたったことはありません。
ちなみにサルモネラ菌は殻だけではなく卵の中にもいることがあるようで、一応自己責任で食してください(笑)
味は?
日本の高い卵の様に黄身が濃くってこんもりしてるような濃厚なものはないんですが、普通においしく食べれます。
って、毎回この卵を買うわけではないので、たまにTKGを食べるとめちゃくちゃおいしく感じます。
紛らわしいPasture-Raised
Pasteurized (パスチャライズド)Eggsと似たもので、Pasture-Raised(パスチャー・レイズド)Eggsと書かれた卵があります。Pasteurizedは先ほど説明した通りに低温殺菌を意味するのに対し、Pasture-RaisedはPasture(牧草)にアクセス可能なフィールドで育てられた鶏から生まれた卵を意味します。
名前が紛らわしいので、間違えないようにしてください 。Pasture-Raisedの卵は殺菌処理されていません。
その他の売り文句について
最近ではオーガニック同様に家畜の飼育法についての道徳観も注目されているので、Pasture-Raisedとほぼ同意のものとしてGrass-fed(グラス・フェッド)やCage Free(ケイジ・フリー)等と書かれた卵も目にします。
しかし、そのほとんどは基本的に売り手側の「売り文句」として使われているだけで、明確な定義が無いものが多いようです。
放し飼いを意味するCage FreeやFree RageはUSDA(農務省)/FDA(食品医薬品局)で規定を設けていて、USDAやFDAのラベルの付いているものにCage FreeやFree Rangeと書かれていれば信用して良いと思います(規定をクリアしていないと、USDAやFDAのラベルが付いている卵のパッケージにCage FreeやFree Rangeという表記は出来ない)。
その他の文言もノンプロフィットの団体が一定の基準を設けてサーティフィケートを発行しているものもありますが、個別のラベルの信用度は大きく異なるようです。コンシューマーレポートのフードラベルのページで確認してみると良いです。
ちなみに、卵はUSDAとFDAの管轄の狭間にあるようで、「どちらが何を管理するか」「どちらが何を管理しているか」が曖昧なようです。
どこで買える?
今回僕は東京セントラルで買いました。毎回あるわけではないようですが、たまたま見かけたので買った感じです。たまにオーガニックなスーパーでも見るときもあります。
念のため、Whole Foodsとかでよく見かける Vital Farmsの卵はPasteurizedではなくPasture-Raisedです。
自分で低温殺菌
アメリカでも最近は半熟卵的なSoft Boiled(ソフト・ボイルド)って言葉を聞いたり、オムレツとかでも中がぐしゃっとした感じの物を食べれるレストランも出てきて、少し状況が変わってきています。
そんな中、自分で卵の低温殺菌をする人もいるようで、英語でも色々とYoutubeやブログでやり方が紹介されています(これをする人はなんか自分でマヨネーズ作る人が多いみたいです)。
ただ、僕も書いてある通りにやってみたんですが、なんか生卵じゃなくなっちゃいました(笑)
温度管理が難しいです。
後書き
久々に生卵を食べるとなんかテンション上がります。すき焼きだってこの生卵がないとすき焼き感が半減しますから。
もしPasteurized Eggを見つけたら食べてみてください(笑)