アメリカの家のドアノブ、グラグラしてたりして交換したいなってときありませんか?でも、鍵の交換は嫌だからってあきらめたりと。。。
かく言うウチもそうでした。
で、今日は単純な鍵なしの部屋のドアノブ交換から既存のカギに合わせた鍵付きのドアノブ交換、そして、玄関や勝手口にセキュリティーのためのデッドボルトを追加したい人の為にドアノブ関連のあれこれを紹介できればと思います。
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ドアノブの基礎
規格
ノブの形とか
ウチの取っ手は全部ノブタイプのものなので統一してノブと書きますが、レバータイプやハンドルタイプのも基本的に勝手は同じです。で、呼ばれ方もDoor Knob、Door Lever、Door Handleとカタカナのままです。
交換時に注意する点として、ノブをはめ込む穴の径とラッチが通る径が同じであれば既存の穴を利用し問題なく交換できます。
ま、大概ノブをはめ込む方の穴の径は2-1/8(2.125)インチで、ラッチが通るほうは1インチなので一般的なプライスラインのを買う場合は気にする必要はないと思います。で、英語で見るときはノブの方の穴はBore Sizeや、Knob Bore Sizeとして書かれており、ラッチの方はCross Bore SizeやEdge Bore Sizeとして書かれています。が、まれにノブの方の穴をCross Boreと書いているものもありますが、いずれにせよ大きい方のBoreがノブの方の穴です。後は、ドアの厚みがどれくらいまで対応しているか見る必要があるくらいです。
他に見るところがあるとすれば、次の項目で書きますが鍵があるタイプのノブを買い、既存の鍵を使いたい場合はドアノブが対応する鍵の型番(SC1とかKW1とか)を確認してください。
タフネスとか
玄関などの鍵付きのノブを交換する場合は鍵のタフネス等の規格も確認すると良いです。規格としてANSIやBIFMAというグレーディングシステムがあります。一般的なANSIでいうと、1~3のグレードがあり1が一番良いです。もちろん1がベストなんですが、一応2はヘビーデューティーで、3はレジデンシャル用なので、3だからダメということは全然ないです。
部屋用は特に気にする必要はないです。
リキー
まず、ドアノブについている鍵穴を既存のカギに合わせるようにするのは英語でRekeyと呼びます。そして、その方法は大きく分けて下記の2つあります。
リキーする場合は既存の鍵のタイプがノブのキーホールにマッチングするかを確認(カギに型番が書いてあります)してノブを購入する必要があります。
お店に頼む
リキーをしてくれる大手のお店はHome Depot、Lowe’s、Locksmithがポピュラーです。Home DepotやLowe’sでリキーをする場合は、ドアノブの購入時にリキーをしてもらい、そのドアノブを自分でドアにインストールする形が一般的です(お店の人に来てもらってインストールしてもらうこともできます)。そして、Locksmithの場合は家に来てもらってリキーしてもらいます。
さて、Home Depotはホームページのレビューを見ると、ドアノブをHome Depotで買えば無料でリキーしてくれると書いている人がいましたが、先日店舗で確認したところ、1つ$5かかります。お店のカギコーナーにも1つ$5とサービス料が書かれたプレートがあったので、無料でできるのはラッキーだと思います。Lowe’sも同じく1つ$5だそうですが、HomeDepotの場合は持ち込みのドアノブのリキーも受け付けてくれるみたいですがLowe’sはNGです。
注意点としては、Home DepotやLowe’sでリキーができる人は店舗に常駐しているわけではありません。なので、お店に行く前にリキーできる人がいるかを電話で聞いたほうが良いです。
で、Locksmithはというと、うちは家じゅうのドアになぜかカギがついているんですが、以前すべてのカギをリキーしてもらったところ、桁違いの額でした。。。ま、家まできて作業してくれるという点でコストがかさむのはわかりますが、それでも先ほど述べたHome DepotやLowe’sと比べて割高です。
自分で行う
アメリカの鍵は日本と違ってディンプルキーを使っている事はほぼないです。で、何でも自分でやっちゃうアメリカではリキーを自分で行うことは割と一般的です。メーカーのウェブサイトでもリキーのやり方が出ていたり、単純に「Rekey + (鍵のメーカー)」でググってもガイダンスがいっぱい出てきます。
基本的にはドアノブを分解してシリンダーのピンを交換します。シリンダー用のピンのセットは必要以上に大量に入っていて値段もお高めですが、メーカー別のリキーキットも販売されています。メーカー別のリキーキットを買う場合は、既存のキーにリキーするものか付属のキーにすべてをリキーするのかを確認してください。
ま、大量に交換する場合以外は、かかっても1つ$5なので、お店に任せたほうが断然楽です。
が、今回僕が買ったKwiksetのSmartkeyシリーズのように、シリンダーを取り出さなくても付属のピンで秒殺でリキーできるものもあります。ちなみに鍵のタイプは一般的な家庭で使うKW1とSC1はどちらもいけました。
ドアノブのインストール
交換作業
交換作業はいたって簡単です。
って、交換できるって事さえ知っていれば、細かいガイダンスなんて無しにほんとにドライバー1本でできます。
基本的には玄関のかぎ付きのものから部屋の鍵なしのもの、ドアノブについているスクリューを2つ外して、ロック部分のスクリューを2つ外します。で、マニュアルに従って新しいものをインストールするだけです。メーカーによってノブを締めこむために六角棒スパナが必要なものもありますが、ちゃんと付属してきます。
なので、今ついているものが外せるなら、誰でも取り付けできます。
新規インストール
まっさらなドアに新規でノブをインストールはちょっと面倒です。
ま、基本、ドアを買ったらノブの穴は開いているので、板を買ってドアを作る以外はノブの穴をあけることはないと思いますが、既存のドアにデッドボルトを追加することはあるかと思います。うちの勝手口の2つ目のロックは変なフックをひっかけるだけのものだったので、デッドボルトをインストールしました。
この場合、ドアに正確に穴をあける必要があるのですが、ドリルさえ持っていれば必要なサイズのホールソーと穴がずれないように固定するジグがついたキット ( Door Lock Installation kit)が$20~で売られています。Dewalt、Milwaukee、Irwin、Ryobiなどのブランドから選べば安心です。僕は安いRyobiのを買いましたが十分機能してくれました。
ドア側ではなくフレーム側のラッチの穴はドリルとチゼルを駆使して開けます。
おまけのスライディングドア
おまけ程度にですが、庭に抜けるドアでスライディングドアの人もいるかもなので、ちょっと書きますが、こちらも鍵の調子が悪ければハンドルだけの交換や鍵だけの交換もできます。
こちらは2つの部分から構成されていて、まず、ドアをスライドするのに使うSliding Door Handle(スライディング・ドア・ハンドル)とその鍵の部分のMortise Lock(モータイズ・ロック)です。モータイズロックは3-11/16が一般的ですが、フェイスプレートが丸いやつか四角いやつかを注意するのと、あとはハンドルとの組み合わせが垂直か45度のものかを見分ける必要があります。
で、交換時は窓のフレームの中にねじやロックユニットを落とさないように注意する必要があるので、念のためYoutubeとかのチュートリアルを一度見てから実施したほうが良いです。
後書き
なんか本当は部屋のドアノブの交換だけを書こうと思ったら、そういえば鍵付きも変えたなぁ、デッドボルトの穴あけもしたなぁ、スライディングドアもとかどんどん増えてきてこんな長い記事になってしまいました。
もちろん僕はプロではないので例外のバリエーションを知りませんが、アメリカのドアは大体こんなもんだと思います。
どの作業も実際に自分で行うために色々ググってからインストールまでできたので、ま、無知な素人でも調べてやってみれば何とかできるって事は言えると思います。
って、写真にとるとドアがしらっちゃけているのがより際立って見えるので近いうちに「家の玄関のドアをオイル塗装してみた」って書くかもです(笑)