今回は「専門的なことはよくわからないけど、とにかく家具にかわいく色を塗りたい!」という方におすすめの簡単かつ耐久性のあるペイントを紹介します。簡単といっても、ペイントが剥がれてきてしまうような粗悪なものではなく、ちゃんと生活に耐えうるペイントです。
アメリカではヤードセールなどで古い家具が販売されており、そういう家具をタダ同然で買ってリメイクして使っている方もいます。古い家具は作りの良いしっかりした物が多く、新しい安い家具より長持する場合もあるのでお得かもです。
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おすすめのペイント
おすすめはAMERICANA DECORから出ているCHALKY FINISH PAINTです。
このペイントは最近はやりのチョークペイントです。おすすめの理由は冒頭で述べた通りペイントの下準備が簡単かつ耐久性もあります。
普通、ペイントをする際にはプライマーと呼ばれる塗料で下処理をします。これがないとペイントを弾いて塗ムラができやすいのと、ペイントがはがれやすいです。また、ペイント後の仕上げにも耐久性を上げるためにウレタンニス等を使うので面倒です。
ただ、このチョークペイントはそんな事を気にせずに、いきなりペイントしてもしっかり吸着してくれます。そして、塗りっぱなしで仕上げの必要も無く、とっても簡単なのに耐久性もあるので色々な家具に使用できます。*
*後述しますが、好みによっては仕上げも使えます。
塗る時のポイント
プライマーの必要がないとは言え、塗るための下準備は仕上がりに大きな差が出てきます。
やすりをかける
まずは大まかにやすりをかけて大きな凸凹をなくします。だいたい100番~200番のやすりがあると便利です。
次に、400番のサンドペーパーで表面全体にやすり掛けをします。これは、ペイントの吸着を良くするために表面に傷を入れるという感じで、今現在の塗装を全部落とす必要はないです。やすりは3M(メーカー)製の物がおすすめです。耐久性が良いです。
きれいにする
油汚れや、ステッカーとかが貼ってあった場合はその糊もきれいに落とします。その後、ブロワーや掃除機でほこりを除去し、軽く湿った布巾できれいにします。
塗装
このペイントは水性ですが、手についたら洗うのが面倒なので、ゴム手袋を買っておくと便利です。
さて、今回使うチョークペイントは、マット感のあるペイントとはいえ、一度できれいに色がつく訳ではありません。最初は薄く塗り、ペイントの感覚をつかんでください。で、2度塗りする場合は完全に乾くのを待ってから塗るようにしてください。
乾ききっていないと刷毛が抜けたり、表面がきれいにできません。
って、3回くらい塗るときれいな色に仕上がり、これで完了です!すごく簡単なんです。
小物であれば家の中で新聞紙を引いてペイントできます。ただ、さらに自分好みに仕上げるために、フィニッシュも紹介します。
仕上げ
何回も言いますが、このペイントの良いところはそのまま仕上げを塗ら無くても耐久性があるという事です。
ただ、僕は仕上げを使ってみたのですが、仕上げを使った方がさらに耐久性も上がるし、質感的にも良い感じになります。
仕上げの種類
ペイントが塗り終わったら仕上げにはAmericana Decor Crème WaxesとVarnishesというものがあります。
ワックスはVarnish程には耐久性はないものの、必要十分です。さらに断然簡単です。なので僕はワックスを塗りました。ワックスにはクリア、白、薄茶、こげ茶の種類があります。これは好みです。僕はペイントが黒だったのでクリアを使いましたが、若干白っぽいくすんだ感じになり、いい感じです。
このワックスは、クリーム状で伸びも良いので塗りやすいです。僕は刷毛と古いTシャツでこのワックスを塗り込みました。
ワックスは次第に硬化してくるので、塗った後はこちらも1週間くらい待つのが良いです。その後、石鹸で軽く洗ってあげると終了です。
さらにセンスのある人は
ペイントは薄めの色で行い、色付きのワックスでヴィンテージやアンティーク調に仕上げる人もいます。
また、英語ではDistressedと言いますが、完成後にあえてやすりをかけて古びた感じを出したりもします。そのため、ペイントも2色を使い、下地は白でその上に色を重ねて、やすりをかけてレイヤーを出すという上級技もあります。
僕がやると、きっと、ただ汚くなるだけだと思いますが(笑)
後書き
そもそもなんでこんなDIYのことを書いているかと言うと、義理の母が「私も何かしたい!」とか言い出して、ヤードセールでテーブルを買ってきてしまいました。
普通にペンキ塗ってウレタンニス塗ってというのが面倒だったので、ネット上で調べて、そして、趣味で家具にアンティーク・ヴィンテージ加工をしている人に簡単にできる塗装を相談したところ、このチョークペイントを知ることができた感じです。
実際に使用してみて、塗りやすいですし、耐久性もあり、ちょっとした家具を自分の好きな色に塗れて楽しいので、とてもおすすめです。