アメリカでは家の壁を自分でリペイントして気分一掃とか結構ポピュラーなDIYですが、うちは結構頑張って壁を修復してリペインティングを行いました。実際は、昨年から家の壁をリニューアル計画をしていて、コロナでマスクが手に入らなかったりでいったん中止していたのですが、今回ようやく完成した感じです。
そこで、アメリカの壁の修復に必要なものやその方法を一般的な素人が色々試して駆使した結果をもとに紹介したいと思います。「こんな簡単にこんなきれいな部屋になった!」的なキラキラな内容ではないので、部屋の写真とかはあまり載せませんからご了承ください(笑)
今回は準備編ということで、実際に使った道具をほぼ全部紹介します。実際の修復プロセスは「家の壁をDIYで修復&ペイント – どうやるの?作業編 – Vol 2」を参考にしてみてください。
で、小さな釘穴や2ft x 2ftくらいまでの大きさの穴の修理がしたいだけなんだよって人は、こちらで紹介している道具をもとに以前書いた「ドライウォールの穴を修理!釘の穴~大きめの穴まで意外と簡単だよ」をご覧ください。今回の壁の修理に伴い内容を大幅にアップデートしています。
それではドライウォールの修復&リペイントに使った道具を色々と紹介していきます。
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プロテクション関連
主にペイントやドライウォールのマッドが飛んだら嫌なところをプロテクトするために使います。
マスキングテープ
窓枠や床と壁の境の巾木など、ペイントが飛ばないようなプロテクトしたいところに使います。で、アメリカではマスキングテープと呼ばずPainter’s Tapeと呼ぶほうが一般的です。また、床の巾木もMouldingと呼ばれています(トリムでも通じる)。
僕は3M製のScotchBlue Original Multi-Surface Painter’s Tapeを使います(幅が1.88inのものが使いやすいです)。
ドロップクロース
Drop Cloths(ドロップクロース)は大きく分けて2種類あります。
1つ目はビニールの大きな布で、動かせないソファーとかにかぶせるタイプです。僕はホームデポで売っているHDXの9ft x 12ftのものを使いました。6個入りで8ドルくらいです。
もう一つのドロップクロースは紙製の床にダーッと引けるようなもので、ロールで売っています。Trimacoの3ft x 140ftのものがホームデポで10ドル前後で買えます。
マスキングフィルム
これは窓とかをプロテクトする時に使います。で、ドロップクロースではなくMasking Filmと呼ばれています。端にマスキングテープがついているものやついていないものがありますが、両方使った結果、僕はどちらでもよいと思います。ただ、こちらも3M製のものを使いました。
準備
現在の壁の表面をさっと傷つけてドライウォールマッドやペイントがのりやすくします。で、異様なでっぱりとかを削るのにも使いました。
ランダムサンダー
僕は普段木工で使っているボッシュの普通のランダムサンダーを使いました。あくまでも現在の仕上がっている壁を傷つけるのに使っただけで、普通のランダムサンダーをジョイントコンパウンドをならすのに使うのはやめたほうが良いとの事です。粉でモーターが焼けるかもしれません。
掃除機
こういう作業用の掃除機は必須です。ランダムサンダーやドライウォールサンダーに取り付けると粉が飛び散らないので良いです。で、紙パックなしで使えるものもありますが、この壁の修復の作業に限っては紙パックはあったほうが良いです。
僕は以前「水も吸える掃除機をとりあえず買ったら便利だった」で紹介したRidgidのものを使っています。
修復&ドライウォール
ドライウォールの穴を直したり、凸凹を滑らかにするために使う道具です。
スパックリング
Drywall Spacklingは壁の穴を埋めるのに使うパテです。僕のおすすめは3M製のWall Repair Fiber Reinforced Compoundです。DrydexのSpacklingも使いましたが、なぜか硬化しなかったことがあるので、3M製のほうが品質が安定していると思います。
ジョイントコンパウンド
Joint Compoundは壁全体をならすのに使うパテです。僕が使ったのはUSG SheetrockのPLUS 3です。粉のものを自分で混ぜるよりは、すでに練ってあるReady Mixedのほうが使いやすいです。どれだけぬりぬりするかによっても違いますが、うちはリビングで1つ使い切りました。でも、1個10ドル程度なのでスパックリングに比べて格段に安いです。
厚めに塗りたい方は最初はUSG Sheetrockのグリーン(オールパーパス)のものをぬって厚さを稼ぐほうが簡単らしいです(使ったことないからわからない)。
Joint CompoundとDrywall Spacklingの違いは、Drywall SpacklingはJoint Compoundに比べてすぐ乾燥して乾燥した後の縮みが少ないのが特徴です。小さい穴を埋めるのに良いです。ただ、きれいに伸びないので、大きな面をならすのにはJoint Compoundを使います。
ドライウォール
大きな穴がある場合は穴にドライウォールを切ってあてがいます。2ft x 2ftで5ドル以下で買えます。壁によって厚さが違うので、最初に既存の壁の厚さを図ってからかうようにしましょう。って、大きな穴が開いていなければ必要ありません。
テープ
ドライウォールのジョイント部分やコーナーに使います。僕はホームデポにあったSaint-Gobain ADFORSのFibaTape(オリジナル)のものを使いました。
へら
ドライウォールを平らにするへらはJoint KnifeやDrywall Knifeと呼ばれています。コーナー用、2in、6in、10inを買いましたが、10inはなんか難しくて、結局ほぼ6inでやりました。ちなみにこての事はTrowelと呼んだりします。
マッド・パン
ジョイントコンパウンドをバケツでミックスした後に使う分取り分ける箱です。Mud panと呼ばれていて、これで、へらをしごいてきれいにします。
ドライウォールサンダー
僕は手動のものを使いました。ドライウォールはサクサク削れるので天井をやらない限りは手動で問題ないです。掃除機につなげられるものがアマゾンで20ドルくらいで買えます。これで十分。
サンディングペーパー類
ドライウォールを削るのに使うやすりです。サンダーのサイズにあったものを買ってください(といってもこの長方形の形が一般的)。僕は下の写真にある3MのDRYWALL Sanding Screensの粗い120番(120Grit)と細かい220番(220Grit)を買いましたが、最初から220でもがっつりけづれるので120はほぼ使っていません。作業する部屋数にもよりますが、10シート入りのものを1つ買えばかなり持ちます。うちはリビングの壁全部に対し、1シートではかったるい感じで、2シートあれば十分すぎる感じでした。
で、さらに普通のサンドペーパーの220番があると便利です。スキムコート後の小さい段差はこれがあれば滑らかにできます。
マスク
ドライウォールをサンディングする時に必須です。風邪ひいたときに使うようなメディカルマスクではなく、ちゃんとしたのを買いましょう。僕は3MのDrywallに使えるやつを買いました。
まじで、メディカルマスクはドライウォールの粉はブロックしてくれません(笑)
ペイント
もちろん、色塗りに使う道具です。
手袋
僕はホームデポで買えるHDXの青い50個入りのをいつも使っています。ただ、この手袋の中でマックスに汗をかくので、こまめに変えたほうが良いです。なんか手の皮膚が呼吸できてなさそうで怖いですし。で、ちなみに、僕は手が大きいんですが、遊び無しでぱっつんぱっつんになります。
TSP
これは壁の洗浄に使います。何を使えば良いかなって色々検索するより、もうTSPを買うのが経済的で、一番楽です。薄めて壁をふきふきします。
ローラーと刷毛
ローラーは9インチと4インチの2個あるとベストです。また、塗る場所によっては小さい2インチくらいの刷毛もあると良いです。
ローラーの塗る部分は一応多めに買っておくと良いです。選び方は壁のペイントのスムース度を見て選ぶようにしましょう。で、Napと呼ばれる毛の長さは、仕上がり度のスムース度によって変わるのですが、僕は3/8が良い感じです。
ローラーのエクステンション
天井を塗る場合は必須です。壁が高い場合はあると便利ですが、僕は台の上に乗って塗りました。
バケツとかグリッドとか混ぜるやつ
この辺はひとくくりにしますがまず、ペイントは買ってきたら使う前にかき混ぜる必要があります。なので、かき混ぜるPaint Mixerと呼ばれるものを買います。ドリルの先につける必要があるので、電動のドリルは買っておきましょう。20ドルくらいの安い電動ドリルでも十分です。
ちなみに、混ぜるやつはジョイントコンパウンドを水で混ぜて使いやすい硬さにする時にも使います。
で、混ぜたら5ガロンのバケツに必要な分のペイントを入れ、Paint Gridと呼ばれる網で余計なペンキを落としてペイントを塗ります。バケツはジョイントコンパウンド用、プライマー用、ペイント用と3つあればよいと思います。
プライマー
プライマーは絶対に買ったほうが良いです。プライマー不要のペイントを使う場合でも絶対に買ったほうが良いです(なぜかは実際にやっているほうの記事で書いています)。暗い色から明るい色とかに壁の色チェンをしない場合も買ったほうが良いです。
僕はKilz2の青いのを買いました。安いのでとりあえず2ガロンぐらい買っておきましょう。
ペイント
アメリカでペイントを買う場合は、通常は色を作ってもらいます。で、作ってもらうのに決めることは3つあり、1つ目がどのペイントのベースを使うかです。僕はBEHRのULTRA Stain Blockerを使いました。これが無難です。
で、ベースが決まったら色を決めて、あとはサテンとかエッグシェルとか、光沢度を選びます。もちろん、ガロン単位で買う前に、テストのために小瓶でサンプルを作ってくれます($5くらい)。色はサンプルをもらってちゃんとテストしてからのほうが良いです。
既存の壁と色を合わせたい場合は、壁の破片(できれば1cm角くらいの大きさは欲しい)を持っていけばその色を解析して同じ色を作ってくれます。で、ペイントの艶・光沢は、大概の店員は持って行った壁の一部を見て「多分これサテンだね」とか種類を見分けてくれます。僕は、ペイントの色をマッチングしてもらう時は同じ壁から2種類の破片を持って行き(日焼けとかで場所によって色が違うので)、2種類サンプルを作ってもらいます。
で、実際の壁でどっちの色が近いかや、ちょっと混ぜて使ってみたりしています。
ちなみに、壁全面を塗るには結構な量が必要なんですが、塗る面積とペイントの量を計算するツールがホームデポにあるので、そちらで量を決めると良いです。
後書き
ただ穴を埋めて色を塗るだけでも気分は変わりますが、僕みたいにアメリカの凸凹な壁が嫌いな人は結構大掛かりで色々な道具が必要になってきます。
で、当たり前ですが、ここで紹介しているものは、本当に僕が使った道具です。
各々のアイテムは$5-30くらいなので安いのですが、全部そろえると結構します。が、プロに頼むよりは断然安いと思います。
さ、実際の修復は「家の壁をDIYで修復&ペイント – どうやるの?作業編 – Vol 2」をご覧ください。