どこの家でも照明器具はあるだろうし、アメリカの照明って基本的に暗いから引っ越したらまず電球を変えようって人も多いと思います。
で、より安定した電球を求める僕みたいな人や、日本ではご両親が電球変えてたから、何をどうやって選べば良いかさっぱりわからんという人向けにちょっとアメリカの電球事情&照明についてを紹介しようと思う。
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アメリカの電球(サイズ・規格)
電球交換のために古い電球を見ると、E26やA19等、型番と思われるものが複数書いてありる事があります。で、交換用の電球はどれを見てを買えば良いんだよ!?って人に、電球のベースサイズや形状の規格についてちょっと説明させてください。
この辺は知ってるよって人は次の項目へスキップしてください。
ちなみに白熱電球でもLED電球でもどちらを使う場合もベースサイズ・規格については同じです。が、ま、特別なこだわりがない限りはLED電球を買いましょう。
ベースサイズ
ベースのサイズは日本の規格と同じなので日本語でも情報がいっぱい出ていますが、このサイズが合わないとソケットに電球を突っ込めません。先ほど例に挙げたものではE26というのがベースのサイズになります。ベースサイズの規格はここで確認できます(英語)。必ず同じものを選びましょう。
形状
で、次に形についてですが、日本ではあんまり形に名前を付けていない模様ですが、先ほど言ったA19というのが形になります。この形の規格についてもここで確認できます(英語)。ま、多少形が変わっても、電気の傘に収まるなら問題ないと思いますが、基本的には同じ形を買うのが良いです。
ま、室内の電気ならほぼほぼA19とE26のコンビネーションが一般的です。
色、ワット数、調光
ベースのサイズと形が合えば大概OKなのですが、おすすめの電球を紹介する前に、もうちょっとだけ説明にお付き合いください。
ワット数の制限や色についてもちょっと触れておきたいと思います。
ワット数
電球の基本として、ワット数が高いほうが明るく、60ワットの電球のほうが40ワットの電球より明るいです。
が、照明器具には、使える電球のワット数が決められています。既定のワット数を超えると発熱して危険なので絶対超えないようにしましょう。逆に、60ワットまで耐えられる照明器具に40ワットの電球をはめることは可能です。
最近ではLED電球のほうが一般的なので、LED電球のワット数の表示についても説明させてください。
LEDの電球にはほとんどの場合に実際の消費電力より大きな文字で40 watt equivalent(40ワット相当)などと書いてあります。これはLEDの消費電力は白熱球と比べて極端に低いので、「昔からなじみのある白熱球でいう所の40ワット相当の明るさを持つ電球です」という目安に書かれているものです。白熱電球ってなんやねんって言うニュージェネレーションな人達には面倒な表記ですが、僕ら白熱電球ジェネレーションにはわかりやすいもんなんです。
で、「〜ワット相当」の置き換えについて、これといって基準はないっぽいのですが、明るさの目安と実際の消費電力(ワット数)は下記のリストを参考にしてみてください。
ワット数相当の目安
下のリストは「ワット相当/明るさ(ルーメン)/実際の消費電力(ワット)」の順で書いてあります。実際の明るさや消費電力はメーカーによって誤差があります。
- 100ワット相当/1500ルーメン/16ワット
- 75ワット相当/1100ルーメン/12ワット
- 60ワット相当/810ルーメン/9ワット
- 40ワット相当/450ルーメン/6ワット
ま、今まで40ワットの電球を使っているなら、40ワット相当のものを買えばOKです。で、一応言っておくと、40ワットの照明器具に、100ワット相当(実際は16ワット)の電球はつけられます。要するに実際の消費電力だけ気にすればよいんです。
色
アメリカの照明って黄色いですよね。僕は黄色いライトが嫌いです。で、電気の色を選択する際は名前にごまかされないでください。Bright Whiteとか書いてあってもめっちゃ黄色いですから(笑)
じゃ何を基準に選べば良いかって事ですが、電球の箱にはK(ケルビン)という色温度の単位で色のタイプが表記されています。数字が低いと黄色やオレンジ寄りで、数字が高いと青白い光になってきます。
日本でいうナチュラルな白い蛍光灯を希望なら大体4000K~5000Kくらいのものを買いましょう。僕は5000Kが好きです。ちなみにそれ以上は目がおかしくなりそうな変な白さです。
調光
LED電球の場合、調光機能がある照明器具の場合はDimmable(調光機能付き)な電球を買う必要があります。Dimmableでないものを買うと調光できません。
おすすめの電球
ようやくおすすめの電球までたどり着きました。
そうです、僕のおすすめ電球はPhilipsのスタンダードなLED電球です。あまりにスタンダードなもので残念ながらシリーズ名とかは無いなのですが、僕の使っている60ワットの電球のリンクを下につけておきます。
色味、ワット数等は用途に合ったものを選んでください。
で、なぜこのフィリップスがおすすめかというと、LED電球でありがちな「ノイズ」や「チラつき」、「電気の付きが遅い」という問題が他のメーカーと比べて極限に低いです。
って、チラつきや電気の付きの遅さについては他の製品でもほぼ「こんなもんだろう」って納得できるんですが、ノイズが全然違うんです。LED電球って適当なのを使うと「じーーーーーーー」っとノイズが聞こえ、気になるくらいうるさいものもあります。
僕はもともとSYLVANIAの電球を使っていてノイズが気になり変えることにしたんですが、その際調べた時にはCREEが良いって書かれており全部CREEに変えました。が、CREEもノイズがばっちりで、マジあり得なかったです。その後いくつか試した後にこのフィリップスに落ち着きました。この電球が優れているというよりは、一番マシな電球です。
このノイズの差は調光付きの電球だと顕著にでます(って、調光のものでなければCREEってブランドでも良いかも)。
ま、電球の価格はどれもほぼ同じなので現状に不満がある方はとりあえずフィリップスを試してみる価値はあります。もちろん不満がなければあえて違うメーカーに乗り換える必要もないと思います。
ちなみに(おすすめのフィリップスの電球でも)、調光機能付きの電球は電気のスイッチを入れた直後に調光すると「じーーーーー」って大きめのノイズが発生しやすいです。また、明るさを変えた直後や、暗めの設定の時も「じーーーーー」ってする場合があります。これは調光機能の宿命なんでしょうか?ま、でも、うちが使ってるフィリップスのものは、なんか5分くらいほっておくとノイズは消えるし、そもそも調光しなければノイズはほぼしないです。
で、注意点
で、さらなるアメリカの照明事情というか注意点が3つあります。
使い捨てLED
最近では使い捨てのLED照明があります。って、使い捨てって呼び方は良くないかな?(一応10年ぐらいは持つみたいです)まじで、エコなのかエコじゃないのか意味が分かりません。
ま、天井が低いところにつけれるし、悪くはないんですが、この手のタイプはもし壊れたらユニットごと交換が必要になります。
使用場所
LED電球も発熱します。で、用途にあったものでないとLEDの寿命が縮んだり、最悪の場合壊れます。で、何が言いたいかって、密閉型の電気を使っている人は 「Enclosed Fixture rated」 のものを選ぶ必要があります。
うちはほぼ全部の電気がカバーでおおわれているタイプのものが無いんで気にしたことが無かったんですが、電球がすべてカバーでおおわれたタイプ密閉型の照明をお使いの場合は注意が必要です。
で、僕のおすすめしているフィリップスの電球は公式ホームページなどで見ても「Enclosed Fixture rated」と書かれていないのですが、Energy Starのホームページには「Enclosed Fixture rated」 と出ています。自分が買う電球になんも書いていなく心配であれば、Energy Starのホームページで調べてみるのが良いと思います(調べづらいんですが)。
そもそもLED電球用
うちの妻が見た目で決めて買ってきた電機はLED電球用でした。なので、電球の入れるところに注意書きで9Wまでってシールが貼ってあります。こういう場合、60ワット相当用でも10Wのものとかあるので、ちゃんと選ばないと容量オーバーする可能性があります。
後書き
いや、たかが電球なんですが、初めての一人暮らしがアメリカ!っていう学生さんもいるだろうし、質の悪いアメリカのLED電球のジーって音でイライラしちゃう僕みたいな人もいるかと思って、ちょっと一からまとめてみました。
電球を変えるときはぜひ参考にしてみてください。