1月から家のアップデートを色々してて、とりあえず買っておいたIKEAのキャビネットが家にありました。で、ご存知の通り最近は時間もあるので、IKEAハックと呼ばれるIKEAの家具にちょっと手を加えてカスタムを楽しもうと挑戦してみました。
お見せするほどたいそうな物を作ったわけでもないので、作り方の説明とかではなく、時間がある時はこういう楽しみ方もアリかなと思って書いてます。
とは言っても、せっかく作ったのでどんなん作ったか紹介します!
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IKEAハックって?
IKEAハックとはIKEAの家具をカスタムすることで、アメリカだとIKEAハックを楽しむIKEAハッカーと呼ばれる人たちが結構いるようです。
「IKEA hack」とかでググると沢山出てきます。
ただペイントで色を変えただけのような物から、結構凝っているものまであって、それならホームセンターで材料買って一から作ったほうが良くね?ってものまであります(笑)
ちなみに僕は結構ガッツリ作ったのでお手軽なハックではないです。
で、やってみた
僕が今回買ったのはIKEAのIVARのキャビネット2つです。奥行きが20インチの物は1つ90ドルもしたので、なんか最初から木を買って作ったほうが安いかな?とかも思いつつ、IKEA Hackに挑戦したい気持ちとあわせてこのキャビネットを買いました。
トリマーでがりがり
IKEAの家具って小端とかの組み合わせが若干ずれてたりするので、トリマーで削りました。あとはドアが1枚のフラットな板じゃつまらないと思って縦にグルーヴを掘りました。
トリマーはビットとあわせて200ドルくらいで買えるマシーンです。DIYする人ならトリマーはあると作れるものの幅が広がるので持ってると楽しいですよ。
ドアの上あたりをカスタム
ドア上部が本体の天板と面一だったので、飾りの板をつけました。って、1×2材をネジでぶち込んだだけです。
が、その分ドアも短くしないと干渉してドアが閉まらないので、ドアも短く切り、内側にドアのウケ板も付けました。後、ドアが短くなった分のヒンジの位置も付け替えました。
全然お手軽な作業じゃないです(笑)
キャビネットを置く台を作る
家にあった2×3材とか余っていた木でキャビネットをのせる土台を作りました。
ペイント
僕は油性ステイン+水性ウレタンニスで仕上げました。
日本だと油性と水性のこの組み合わせは吸着力から疑問視されることもあるようですが、アメリカ人は結構この組み合わせの人多いです。
とりあえず油性ステインは完全に乾くのを待てば(3~4日)その上に水性ウレタンニスが行けるって言うのがこっちの定説です。僕はオイルステインを完了後に5日間くらい放置してニス塗りをしました。
完成
意外と悪くないかもです。ただ、道具を揃えてまでするとなると全然お手軽じゃないと思います(笑)
で、ペイント代とか色々かかって、こんだけ時間と手間もかかるなら、普通に好きな物をかったほうが良かったかも?とも思いましたが、ま、楽しめたので良しとします。
費用はざっと計算して2つカスタムするのに50ドルくらいかかっているので、キャビネットとあわせて1つが税込みで130ドルくらいです。
IKEA ハックのポイント
IKEA HACKのポイントと言うか、IVARのキャビネットを色々してみて思ったことです。
土台選び
選択肢は限られますが、パインの集成材の家具を選ぶとあそび甲斐があって良いと思います。ちなみにIKEAのIVARのキャビネットのパイン材は厚みが3/4インチで、このクオリティーのパイン集成材をアメリカのホームセンターで買うと意外と高いです。
って、ま、既成概念に縛られずに好きなものを好きなようにカスタムするのがIKEAハックですね!
ヒンジについて
今回僕はヒンジの場所の付け替えをしましたが、IKEAのヒンジは26mmカップの物でした。26mmのForstner bitはアマゾンで10ドル前後で売られていて、電動ドリルを持っていればなんとかなります(回転数調整できるタイプのドリルのが良い)。
ヒンジをきれいに開けるガイド(Jig)とかも必要ないです。
ちなみにアメリカのヒンジは35mmのカップが主流なので、26mmのForstnerビットは完全IKEA専用になります(笑)
プラン
IKEAの家具って結構グラつくので、補強する箇所を最初から決めて作る方が良いです。
僕はL字のBrace(4つセットで2~3ドルくらい)を使いましたが、出来上がってみてから「最初から木の補強を入れて作ればよかったかな」って箇所もあります。
あったほうが良いもの
ま、カスタムするレベルに応じて色々と違いはありますが、最低限電動のドリルはあると便利です。電動ドリルはあれば便利な生活用品なので、トルクとか速度が調節できるちょっと良さげなのを買うと良いです。
ステインとか
アメリカでステインのメーカーって色々ありますが、参考までに、僕が使うステインはおおむね3種類で、Varathaneの油性ステイン、minwaxの水性ステイン、VarathainのStain + Poly(水性の赤いラベルのやつで黒いラベルのPoly +ステインじゃない)をオススメします。
使い分けとしては、ちゃんとステインしようという時はVarathaneの油性を使い、サクッとという時はMinwax。って、手軽に買える水性のステインって、アメリカだとMINWAXかBEHRのものくらいしか無いです。
で、さらにもっと楽したい時はニスのいらないVarathaneの水性のStain + Polyを使います。Stain + Polyはステインというよりなんかペイントっぽい感じもしますが、意外とむらなくぬれて、ウレタンも同時にできるので便利です。
ウレタンニス
ウレタンニスはMinwaxのwipe on poly(水性)の一択です。これが一番簡単です。布でぬりぬりするので超薄塗りですが、目安は3回ぬりぬりすると刷毛一回分の厚みらしいです。大体3~4回ぐらいぬりぬりすると良い感じになると思います。
スクリュー
3/4くらいの板厚の場合、ネジは大体#8の1 1/2くらいのを使っておけば間違いないです。GRKとかGrip Riteの半ネジの良い感じのスクリューを買っておくのが良いと思います。ただ、この手のスクリューは1/16のドリルで下穴をあけないと、パイン材は最後に空回りする場合があります。
完全DIYと比較
ま、この時期本当に家に引きこもっているので、同じような見た目の掃除用具入れとキャビネットもDIYしてみました。たまーにDIYするので、大きな板とかはまとめ買いしといたものです。
で、僕は基本、自分で作るものにプロの仕上げの様なクオリティーを求めていないので、できるだけ安くを念頭に置いた材料選びのDIYとの比較です。
材料費とクオリティ
意外と馬鹿にならないんです。
というのも、パインの集成材を買うことが多いのですが、今回使っている16in x 8ftで20ドルの安いやつはクオリティーがめちゃくちゃ悪く、フィラーでいっぱい埋めないと平らにならないです。粗悪品です。でも、値段から僕はこれを買います。
って、パインの集成材はLowesにしか売ってなくて、LowesのホームページでPine Board 21/32インチとかで見るとすぐ見つけられると思います(2種類あって、高い方のやつはきれいなパインボードです)。
で、IKEAハックより安い?
ん、ま、完全DIYの方が安くできそうですが、ほぼほぼ同額、もしくはIKEAハックの方がちょっと安いかもです。って、完全DIYを同額くらいで仕上げるには安い材を使うので、IKEAの方がまだ良い材質だったりもします。
ただ、好きな大きさの物を自由に作れるのと、強度で言ったら完全DIYのが良いですが。
後書き
これ、作るのに毎日ちょっとずつ仕上げていった感じで、1週間くらいの作業でした。って、普段は押し入れとかガレージの中の整理棚とか、あんまり見た目を気にしないもんしか作んないんで、こんな大きな家の中用の家具を作ったのは良い経験にもなりました。
めっちゃ長くなりましたが、皆さんもこの時期だからできる事に色々挑戦してみてください(今、オレンジカウンティーのIKEAは閉まっている模様です)。
て、材料使い切りの為、これにてDIYは終了です。これから何しよ(笑)ホームセンターは開いてるけど、不要な外出はしませんから。
みなさんも、くれぐれもご自愛ください。