コロナや暴動で最近のアメリカはおかしな事になっちゃっていますが、そんな中で最近は何かとカレンが話題に上がっています。いや、ほんと、YoutubeでKaren(カレン)って検索してみてください!いっぱいカレンが出てくる(笑)
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カレンって誰?
カレンは特定の人物の名前ではなく、固定概念が強く、適切・必要以上の物を要求する人を軽蔑した総称的な呼び方です。
古典的なものでいうと、男性のアソコを日本では息子と呼んだり、英語圏ではPeterと呼ぶような感じで、「自己中で自分の意見は常に正しいと勘違いしている人」をカレンと呼んでいます。変な例えしか思いつかなくてすみません(笑)
一般的な使われ方
僕らがネット上で一般的に目にするカレンは2通りあり、人種差別をする人か意味の分からないロジックで自分の権利を主張してくる人です。前者の人種差別をする人はそのままですが、後者の権利を主張してくるタイプはちょっとわかりづらいかもなので例を挙げます。
例えば、現在アメリカで買い物をする時に店内はマスク着用の義務があるお店がほとんどです。で、そのマスク着用のお店にマスクをせずに入店し、上から目線で「私たちにはマスクをしない権利がある!」的な意味不明なことを主張して、ヒステリックに騒ぎ立てるような人です。
さらに、カレンの特徴の一つとして「マネージャーと話しをさせろ!」とすぐ上の人と話をしたがると言われています。
ま、お店にはRight to Refuse Service(サービスを拒否する権利)があるんですが。。。
見た目の特徴
なぜかカレンには金髪のショートカットという統一のイメージがあります。で、TVタレントだかレポーターのKate Gosselinの写真がカレンの象徴的なイメージとして使われます。
ま、見た目に関係なくパーソナリティがカレンであればカレンと呼ぶのですが、髪の毛が長かったりすると、「まだカレンレベルが低いな」的な皮肉な冗談を言う人もいます。
いつ頃から使われている?
これ、わからないんですが、ここ10年~15年位の話だと思います。90年代はベッキーと呼ばれていたそうです。
カレンの生息状況
アメリカにはカレンがいっぱい?
人種差別的なカレンに出くわすのは結構レアです(カリフォルニアでは)。人種差別がレアということではなく、公共の場であからさまな人種差別は一瞬で周りから総攻撃を受けるくらい敏感に反応する人が多いからだと思います。
で、もう一方のマスクごときで呼吸が云々とか、過剰に自由の国を主張するようなカレンたちはアメリカのメディアで良く目にします。ただ、完全にぶっ飛んじゃってる人はあくまでもマイノリティーだと思います。僕の中ではそう言う人達はインターネットの中の人って感じでリアルでは出くわすことはめったにない感じがします(カレンの症状が軽めに出てる人は地味にいると思う)。
ま、アメリカには完全にぶっ飛びすぎちゃってる人がいるのも事実で、そういう人を見るとアメリカ人全体がそう見えてしまいますが、カレンって名前はそう言う人達を軽蔑視した呼称であるわけで、大半は普通の人です。あ、でも、「普通な人 = 良い人」とは言い切れないのも事実です(笑)
どんなケースがある?
最近あった件を幾つかピックしてみました。
トーランスのカレン
日系企業も多くあるトーランス(市)で、カレンがアジア人に「国に帰れ」とか罵声を浴びせるケースがテレビ等で取り上げられました。人種にかかわる事はたかが見ず知らずの人が喧嘩を吹っかけてきた程度では済まされないのがアメリカで、このおばちゃんはまだ見つかってないけど逮捕の可能性もあります。
コスタメサのカレン
メディアで大きく取り上げられているケースじゃないけど、僕の住むオレンジカウンティーで起こったことなのでピックアップしました。これこそがまさに典型的なカレンです。
お店では入り口でマスクを配っているにもかかわらず「健康上の問題でマスクができない」とマスクをせずに入店。店員に入店を断られると、「私が健康上の問題(マスクを付けられない)を抱えてるから入店を断ってるんでしょ?」とか言い出して「お前は法を破っている」的な文句を言っています。もちろん店員は、マスクをしないから入店できないって言ってるんですが。。。
で、何が怖いかって、このカレン、自分で撮影してネットにアップしています。どういう考え方したら、この動画にみんなが共感してくれるって思ったんだろうか不思議です。案の定たたかれまくっているし。。。
フロリダのマスクの議論
これも一応カレンって言われているものです。フロリダのパームビーチでマスク着用の義務化に関しての討議です。BBCのニュースで日本語訳もついていました。たかがマスクしろってだけの話なのに、話がエスカレートしすぎです。この動画には入ってなかったけど「I Don’t Wear a Mask For the Same Reason I Don’t Wear Underwear, Things Gotta Breathe(私は下着を履かないのと同じ理由でマスクはしない、なんでも呼吸が必要)」とか意味わからない事を言っている人もいて、もう「アメリカすげえ」としか言いようがないです。
でも、みんながみんなこんな考え方ではなくて(フロリダにはこういう人多いの?)、英語の動画とか見てもコメント欄では皮肉がいっぱい書き込まれています。
いや、マジすごいです。
もしカレンに出くわしたら
あくまでも僕が出くわしたらどうするかですが、日本人がカレンに出くわすとすれば人種差別系になると思います。
で、言葉で言われている程度ならガン無視です。身の危険を感じたらさっとその場を離れます。
自分が正しいのに言い返さない?逃げるの?って思う人もいるかもですが、こんなの議論せずとも、誰がどんな時にどう考えても人種で難癖付けてくる人が正しいってことはあり得ないんです。だから不毛な議論をして時間を奪われて、気持ちを害されて、フィジカルなダメージ受けたらただのバカです。普通にガン無視で逃げます(笑)
で、突然殴りかかってきたとかそういうケースもあるみたいですが、そんな場合もできるだけ逃げます。やり返したら話がこじれるだけです。やり返す余裕があるなら助けを求めて逃げます。
後書き
僕はもともとカレンという言葉を知っていましたが、人種差別する人って認識だけでした。で、今回いろんなカレンが出没して、新たな意味合いを覚えました。
いや、そんなことより、アメリカ人のマスクに対する拒否反応も然り、自由の権利を奪われるとか訴える人が出てくることも然り、正直、アメリカの想像以上のやばさが表面に出てきています。こんな状況を初めて経験して、ある意味、良くも悪くもアメリカ国家って国民が作り上げているって実感しています。
あ、それとアメリカ人を擁護するわけじゃないんですが、アメリカにもまともな考えを持つ人もいますから。
それでは、何かとやばいご時世ですが、皆さんもお気をつけて。