先日、新しい靴を買ったのですが、つるつる滑るので前底を張ってもらいに靴の修理屋さんに行ってきました。日本では靴の修理屋さんにはたまに行っていましたが、アメリカでは初めての経験でした。
今日はアメリカでの革靴の手入れや修理事情について紹介したいと思います。
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修理の情報の前に
修理情報を書く前に、僕はデザイナーズブランドの超高級靴とかは持っていないのでそういう方には参考にならないかもしれません。僕の履いている靴は大体1~3万円くらいの靴です。
丁寧に手入れしてローテーションして履けば、5年以上は履けるのでお得です。今持っているもので最長は8年目です。
そして、修理屋は日本では会社の近くにあった銀座の三越に入っている修理屋さんで修理してもらっていました。値段もチェーン店とほとんど変わらず、サービスが良かったです。
前置きが長くなりましたが、…というバックグラウンドの元にアメリカの靴の手入れや修理事情について書こうと思います。
靴の修理について
靴の修理はどこでできる?
日本ではデパートの中やショッピングセンターに靴の修理屋さんがあったりしますが、アメリカ(僕の住むアナハイム付近)ではそういう所に修理屋さんはありませんでした。
ほとんどが個人で経営されていてリカーショップとかそういうお店の並びにあります。数的には意外にたくさんのお店があり、たぶん皆さんも「Shoe repair」とかでググれば近所に数件はあると思います。
ちなみに僕が調べた中では日本でいうMister Minitのようなお手頃なチェーン店はありません(あったとしてもアメリカなのでクオリティーが結構心配です)。
実際に前底をつけてもらった
僕は裏が革の靴を良く買います(というか、細かいことは抜きにしてビジネスシューズであればそういうタイプの靴がおすすめです)。今回買った靴は踵はゴムでしたが、前半分(前底)は革の物でした。その為、タイルの上などを歩くとかなり滑るので前底にゴムのソールをつけてもらうように頼みました。
お店選びとして、今回僕は各お店のYelpの写真から、どこのメーカーのシューケアグッズやソールを取り扱っているかをチェックして行きましたが、アメリカではヨーロッパ系のシューケアグッズの取り扱いは少ないので、とりあえずビブラムソールを取り扱っているお店で、個人経営の小さなお店を選びました(依頼する時にカウンターで話をする相手が修理する人と話せた方がなんか安心できるので)。
クオリティー
僕が行ったVincent’s Shoe Repairというお店のクオリティーは悪くはないと思います。普通でした。
しかし、アメリカのこういう個人店で「普通」をオファーしてくれるお店は貴重です。アメリカに住んでいる方ならなんとなく理解してもらえると思いますが、期待を裏切る普通以下のクオリティーで自信満々に「どうだ!」というようなお店も多いので。
ハズレをひかないためにも、お店を選ぶにはとりあえずYelpで近所の靴の修理屋のレビューや写真を見るのが良いと思います。
価格
高いです!前底だけで$45くらいが相場らしいです(僕も$45でした)。
価格にはもちろんソール代と修理代の両方が含まれていますが、日本だと相場は大体3000円前後なので、実に1.5倍です。
一応ソールはビブラムです。で、ビブラムじゃなくても同じ値段でした。
ちなみにヒールの部分も変えてもらうには追加で10ドル(合計$55)必要でしたが、初めてのお店だったので今回は前底だけにしました。
修理期間
僕が行ったお店では3日間ほどで修理してくれるとのことでした。
日本では前底くらいならその日にしてくれるところが多いですが、45ドル払って3日も待つのがなんか切なかったです。
その他 ‐ 靴の修理屋でできる事
靴に関してはオールソールで取り換えてくれたり、女性の場合はヒールを変えてくれたりと、色々と修理してくれます。全体的に値段は高めです。
もちろん靴のクリーニングもしてもらえますが、これも例外ではなく高いので、靴の手入れは自分でしたほうが良いと思います。
その他のサービスとしてはバッグなどの革製品の修理をしてくれるところもあります。しかし、やはり高価なものを修理に出すにはある程度下調べをしないとちょっと心配です。
靴の手入れについて
アメリカではアウトレットに行けば100ドル前後で良い靴(長持ちする靴)が買えるので、靴はお手入れをして大事に履いてください。
シューケアグッズは日本で人気のあるCollonilやSaphir(サフィール)、Wolyといったシューケアブランドも、アメリカでも手に入れることができます(靴屋さんではこの手の商品はなかなか売っていないので、基本的に全部アマゾンです)。
この辺のブランドを揃えられれば、とりあえず日本できちっと靴の手入れをしていた人も満足が行くと思います。
初めて手入れをしようと考えている人は、とりあえず下記の「汚れ落とし」、「シュークリーム」、「防水スプレー」を買っておけばよいと思います(スエードとかエナメルの靴でない限り)。
汚れ落とし
日本で人気の高いモウブレイ社ステインリムーバー(汚れ落とし)はアメリカでは買うことができません。その為、僕はSaphir(サフィール)のSaphir Creme Universelle という汚れ落としを使用しています。
特に嫌な点もなく、満足です。
シュークリーム
僕は日本では色々なブランドの物を使っていました。こちらではサフィールのシュークリームを使っています。特にこだわりがあるわけではなく、買う時に一番安かったのがサフィールだったからです。
ちなみに色選びは持っている靴の色と同じ色か薄めの色を選ぶのが基本です。
防水スプレー
日本で靴の防水と言えばWolyの防水スプレー(現在はWolyのブランドではなくモウブレイが引き継いでいる)が一番有名だと思います。そして、アメリカでも同じWolyの防水スプレーが買えます。
カリフォルニアでは防水スプレーはあまり必要ない!と思う方もいると思いますが、スニーカーの汚れ防止としても利用できて良いです。
この防水スプレーは撥水力も高く、色々な革や生地を防水できるので優れものです。
ちなみに、Wolyの防水スプレーの難点を挙げるとすれば、本当に防水だけなので、革への栄養補給はできません。スエードの靴は防水に栄養補給も含まれていると便利なのでコロニルの防水スプレーの方が良いと思います。
ちなみにコロニルの防水も有名な物です。
その他
靴を自分で手入れしだすとスエード用のシャンプーだったり、靴底の革の手入れだったりなんだかんだ色々買うようになってくると思います。
その中でも持っておくと便利なのは「コロニル1909シュプリームクリーム デラックス」です。靴が色落ちしたりしていなければ、汚れ落とし後に栄養補給としてこれをササっとつけておけばOKです。
無色の物を買うと良いです。
そして、ビジネストリップをよくする方におすすめはWolyの「Shoe shine」です。こちらも無色の物が便利です。今は日本では売っていませんがアメリカなら買えます。
2~3日のビジネストリップになると靴に傷が入ったり汚れてしまったりすることがあると思います。そんな場合はホテルに戻ってこれをつけて軽く磨けば綺麗になります。
お店情報
今回僕の行ったお店はFullertonにあるVincent’s Shoe Repairというお店です。可もなく不可もなくという感じでした。
Vincent’s Shoe Repair
住所:147 N Raymond Ave, Fullerton, CA 92831
後書き
修理に関しては、アメリカでは靴自体が安いので、修理して長く履くというのではなくアウトレットなどで新しいものを買った方が効率が良く感じます。
ただ、やっぱり毎回新しい靴を買ってられるほどリッチではないので、普段からちゃんと手入れをして、ソールがヘタって来たら張り替える方が現実的です(さすがにシャンクの交換とかはよっぽどいい靴でない限り普通に靴を買った方が安いと思います)。
そして手入れグッズは持っていると便利で、いつもきれいな新しい靴を履いている気分になれるのと、本当に5年くらいは余裕で同じ靴を履けるので経済的です(手入れグッズは最初揃えると高くても、そんなにいっきに消費するものではないです)。
男性の方はぜひ試してみてください。
と言いつつ、僕がいつも履いているのはプーマのサンダルです(笑)