たまに車の事について書いたりしていますが、今回は車のスモークについてです。とりあえずカリフォルニアで車にスモークを貼ろうと考えている人、参考になればと思い書いてみます。
って、ヒートガンもって自分でフィルム貼りする人向けではなくて、お店で貼ってもらう人向けです。
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スモーク in California
カリフォルニアのスモーク事情の前に、まず呼び方ですが、アメリカでは車のスモークの事をTint(ティント)と呼び、車にスモークを貼ることをWindow TintingやAuto Tintingと呼びます。僕は学生時代のアメリカに来て間もないころ、スモーク、スモークと連呼しても全然伝わらず困ってました(笑)
で、Window Filmingとも言います。こちらは日本語でも意味がなんとなく分かります。
カリフォルニアの法律
日本ではドライバー/パッセンジャーシートの横(フロントサイド)の2枚はスモークを貼ってはいけないという統一のルールですが、アメリカでは州によってフィルムの濃さ、色、反射率等の規制が異なります。
カリフォルニアでは、基本的にウィンドシールド(フロントガラス)の全面に貼るのは禁止ですが、それ以外は貼ってもOKです。
詳細は下記の通りです。
フロントガラス
ガラスの上部から4インチ以内であれば貼ることが可能です。
フロントサイド
フィルムの濃さが70%までであれば張ることが可能です(%は透過率なので数字が低い方が濃い)。
リアサイド、リア
フィルムの濃さは好きなだけ濃いものを選べます。
全体
フィルムの反射率はもともとの車のガラスの反射率と同じもの、もしくはそれ以下のものというあいまいな表現です。基本的にクロムやメッキフィニッシュなどの鏡みたいになるフィルムでなければ普通はOK。
また、フィルムの色は赤系、黄系、青系はNGです(普通に黒いのを選べば問題ない)。
*上記が僕が調べた情報で、フィルムを貼ってくれるお店でも同じ様に言っていましたが、フィルムの選定は自己責任でお願いします。
実情
さて、上記はあくまでも決まり事で、ちゃんとしたお店でもフロントサイドは40%前後のフィルムを勧めてきたりします。
その場合はリアに20%~5%くらいの濃いスモークを使い、リアとの色の対比でフロントを薄く見せる作戦です。で、警察に止められたら無料でスモークをはがしてくれるサービス付きの場所もあります。
僕の行ったお店では全体40%で統一かフロント30~40%、リア20%を勧められました。
僕の印象ですが、フロントを30%より薄いのにしている人で違反切符をもらった人は聞いたことないですが、あくまでも自己責任です。
最近ではウィンドシールド全体にフィルムを貼る人も増えていて、お店によっては70%より薄ければ平気(根拠はない)って言う所もあります。
ちなみに、ウィンドシールド全面に80%のフィルムを貼っている車を見せてもらいましたが、正直、外から見て全く貼っているのがわかりません。で、貼るメリットは夏の炎天下に駐車しててもハンドルがアチッ!ってならないそうです。
フィルム選びと値段
僕はスモークと言えば完全に信頼安心の3Mを選びますが、3Mと同格の人気を誇るものと言えばLlumarというブランドがあります。
この2つのブランドのどちらかを選んでいれば安心です。どちらのブランドもノンネームの良く分からないフィルムと比べてクオリティーが全然違います。
目隠し&紫外線カット
セキュリティー&目隠しが目的であれば、濃いスモークを選べば良いだけです。僕がおすすめするというよりは、この目的の場合2種類のフィルムに絞られます。
おすすめ
濃さは好きなものを選ぶとよいと思います。
どちらを使っても安いブランドのものと違い、年月が経っても色があせたりはしないと思います。 僕も 7年乗った車で3MのCSを使っていましたが、色が変色するということは一切なかったです。
Llumarと3Mの違いで良く言われるのが、窓に日が当たって薄っすらと中が見える時、Llumarは透けた感じも黒なのですが、3Mは少し茶色(グリーン?)く色味が入った黒な感じがします。でも、3Mも薄っすらと色味がかってると言う自覚が無ければ黒にしか見えないです。
値段の目安ですが、セダンでフロントサイド、リアサイド、リアの5枚を 貼ると3Mのでだいたい250ドルくらいでできると思います(もちろんお店によっては+-$50くらいはあると思います)。で、Llumarだとちょっとだけ安いと思います。
遮熱/断熱
最近はセラミックの遮熱・断熱効果の高いスモークがあります。もちろんお値段は張りますが、車内の温度が全然違うのでちょっと高くてもマジでおすすめです。
ちなみにメタリックの物もありますが、GPSなどの受信感度が下がると言われていて、カリフォルニアだとたぶんメタリックのフィルム自体置いているお店は少ないと思います。
おすすめ
値段は先ほどと同じセダンタイプの条件で500ドルくらいすると思います。
で、さらに遮熱効果の高いものを求める方には下記のフィルムがあります。
おすすめ
僕は今回思い切ってクリスタリンというフィルムにしましたが、$600~$900くらいします。 値段の幅がありすぎますが、僕は色々見積もりをとったところ、金額はこんな感じでした。Llumerの最上級のフィルムIRXの場合はクリスタリンより50~100ドルくらい安い感じが相場でした。
お店選び
お店選びは重要です。安かろう悪かろうだと困ります。
3MやLlumarは正規ディーラーと言うかインストーラーがあるので、下記のホームページで確認し、お店を見つけるのが良いです。3M製のフィルムを希望の場合は、クリスタリン以外はPremireとかPremire Eliteとかついたお店を選べば間違いないです。
ディーラーリスト
今回僕はRodz Tint Shopというお店を選びました。選んだ理由は3Mのクリスタリンというフィルムを使いたかったので、クリスタリンのサーティファイドのお店ということで選びました。
ちなみに、オレンジカウンティーに住んでいて、3Mのクリスタリン以外のフィルムが希望ならIrvineにあるSpecialized Tint Shopはおすすめです。何度か行ってますが、毎回丁寧に仕上げてくれて値段も普通です。
で、行ってみた
Rodz Tint ShopはTeslaのパノラマルーフを1枚で貼り切るらしく、テスラの客がいっぱいいました。ですが、僕みたいにテスラじゃなくても全然平気です。ちょっと丁寧さに欠ける気がしますが、値段は格安で納得です。
3Mのオーソライズドディーラー なのにクリスタリンが580ドルでした。
作業時間はセダンであればだいたい1~2時間ぐらいで終わります。ただ、フィルムを貼った後は1週間くらいは窓は開けないように!
注意点
新型車
スモークって新車で行うことが多いと思いますが、モデルチェンジを行ったばかりのブランニューな新型車の場合、スモークを貼るまでは数週間(数か月)待った方が良いです。
通常は車に合わせてフィルムをマシーンでカットします。ただ、そのマシーンに新型のモデルの車が搭載されるまでには時間がかかり、それまではマシーンカットができないのでハンドカットになります。なので、フィルムのエッジの仕上げは職人さん次第になってしまいます。
水残り
フィルムを貼り終わると水残りも一切なくきれいに貼ってくれるお店もありますが、そうでない場合もあります。
今回僕が貼ってもらった時も若干水残りがありました。でも、空気さえ入っていなければ1~3日もあればきれいに水残りは消えるので心配しなくてOKです。もし1週間たっても消えないような場合はお店に言いに行った方が良いです。
セラミック部
これ、車によっては窓のふちにセラミックのドットがある場合があります(僕のもあります)。うまいお店だとノリかなんかできれいに処理してくれますが、そうじゃないと空気が入ったような状態になります。
この辺、気になるようでしたら仕上がっている車を見せてもらってからやった方が良いです。
保証
大体のお店はバブルやカラーフェイドの保証をしてくれます。ただ、通常は施工前にインパーフェクション(完ぺきではない)的な文言に同意して行うので、マイナーなホコリやタックは泣き寝入りになります。
なので、ちゃんとしたお店を選ぶのが良いと思います。僕はオーソライズドディーラーを選び、その中からYelpで評価をみて選定していました。
車の下取りとか
前に乗っていた車で、若さ溢れてフロント2枚も濃いフィルムを付けていたことがありました。新車はカスタムの内容によってディーラーの保証が利かなくなることもありますが、スモークは全然問題無いです(100%とは言い切れないですが、過去の経験上、ダメだったことはありません)。で、車の買い替え時のトレードインに影響が出たこともありません。
後書き
もう夏も終わって少し涼しくなってくれればいいんですが、カリフォルニアの日差しって本当に強いです。
車の窓がもとからプライバシーグラスになっているのもありますが、やっぱりフィルムを貼ると暑さがかなり軽減されるので試してみてください。